本記事では、海外FX業者『Exness(エクスネス)』の口座タイプに関する情報をまとめました。
Exnessは、2020年に日本市場に進出してきた海外FX業者です。
優良な取引環境を提供しており、多くの日本人トレーダーに受け入れられ、利用者数が急増しています。
Exnessの口座タイプ毎の違いを知りたい
トレーダータイプ別に適した口座タイプを知りたい
上記のような方に読んでいただきたい記事です。
当記事に辿り着いた多くの方は「Exnessの口座タイプは多すぎてどれが自分に合うかわからない」という疑問をお持ちだと思います。
記事内では、Exnessの口座タイプの基本情報をまとめた上で、各口座タイプの比較を行っています。
各口座タイプの特徴を抽出し、適したトレーダータイプをまとめました。
- Exnessの口座タイプ基本情報
- 口座タイプの共通点と相違点
- 口座タイプ別おすすめトレーダータイプ
Exnessの口座タイプ情報を把握し、あなたに最適な口座タイプを選択することで収支の向上に役立てていただければ幸いです。
公式サイト:https://www.exness.com/
当サイトのリンクは、全て別タブ、別ウィンドウで開きます。
各社公式サイトの情報、関連記事も併せてご参照ください。
Exness(エクスネス)の口座タイプ/5種類の基本情報
Exnessには大枠で『スタンダード口座』と『プロフェッショナル口座』の2種類があります。
『スタンダード口座』『プロフェッショナル口座』の基本情報をまとめました。
スタンダード口座
『スタンダード口座』という枠の中には、『スタンダード口座』と『スタンダードセント口座』の2種類があります。
スタンダード口座とスタンダードセント口座の基本情報を一覧表にまとめました。
項目 | スタンダード口座 | スタンダードセント口座 |
最大レバレッジ | 2,000倍 | 2,000倍 |
ロスカット水準 | 0% | 0% |
マージンコール | 60% | 60% |
最低入金額 | 10ドル | 10ドル |
口座通貨 | 円建て可 | 円建て不可 |
1ロットの単位 | 100,000通貨 | 1,000通貨 |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
約定方式 | 成行約定 | 成行約定 |
最大ポジション数 | 無制限 | 1,000 |
1発注あたりの最大ロット | 7:00~20:59 GMT+0:200ロット 21:00~6:59 GMT+0:20ロット |
200ロット |
取引商品 | 為替/貴金属/仮想通貨/エネルギー/株価指数 | 為替/貴金属 |
プラットフォーム | MT4/MT5 | MT4 |
デモ口座 | 利用可 | 利用不可 |
スタンダードセント口座は、1ロットが1,000通貨のFXビギナー向けの口座タイプです。
円建て不可、MT5利用不可、デモ口座利用不可となっています。
プロフェッショナル口座
『プロフェッショナル口座』という枠内には、『プロ口座』『ロースプレッド口座』『ゼロ口座』の3種類があります。
プロ口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座の基本情報を一覧表にまとめました。
項目 | プロ口座 | ロースプレッド口座口座 | ゼロ口座 |
最大レバレッジ | 2,000倍 | 2,000倍 | 2,000倍 |
ロスカット水準 | 0% | 0% | 0% |
マージンコール | 30% | 30% | 30% |
最低入金額 | 1,000ドル | 1,000ドル | 1,000ドル |
口座通貨 | 円建て可 | 円建て可 | 円建て可 |
1ロットの単位 | 100,000通貨 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
取引手数料 (片道) |
無料 | 最大で3.5ドル | 3.5ドル以上 |
約定方式 | 即時約定 | 成行約定 | 成行約定 |
最大ポジション数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
1発注あたりの最大ロット | 7:00~20:59 GMT+0:200ロット 21:00~6:59 GMT+0:20ロット |
7:00~20:59 GMT+0:200ロット 21:00~6:59 GMT+0:20ロット |
7:00~20:59 GMT+0:200ロット 21:00~6:59 GMT+0:20ロット |
取引商品 | 為替/貴金属/仮想通貨/エネルギー/株価指数 | 為替/貴金属/仮想通貨/エネルギー/株価指数 | 為替/貴金属/仮想通貨/エネルギー/株価指数 |
プラットフォーム | MT4/MT5 | MT4/MT5 | MT4/MT5 |
デモ口座 | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
プロフェッショナル口座は、取引手数料と約定方式以外の部分はほぼ共通です。
Exness(エクスネス)の口座タイプ比較
本項では、Exnessの口座タイプの比較情報をまとめました。
全口座で共通の項目をまとめた後、相違点について記載しています。
全口座タイプ共通項
以下の点については、全口座タイプで共通です。
ロスカット水準0%
ストップレベル0
スワップフリー投資商品
ポジション数無制限(スタンダードセント口座は1000)
最大レバレッジ2,000倍、レバレッジ無制限が利用可能である点、ロスカット水準0%など、トレードのベースとなるスペックは共通です。
スワップフリー投資商品、ストップレベル0についても全口座タイプで利用できます。
口座タイプによる相違点
口座タイプによる相違点は、以下の4点です。
- 初回入金額
- 約定方式
- スプレッド/取引コスト
- 投資商品
初回入金額
初回入金額は『スタンダード口座』と『プロ口座』によって異なります。
スタンダード口座は、初回入金額10ドルからOKです。
プロ口座は初回入金額が1,000ドル以上です。
約定方式
Exnessの約定方式には、『即時約定』と『成行約定』の2種類があります。
『プロ口座』は即時約定、『スタンダード口座』『スタンダードセント口座』『ロースプレッド口座』『ゼロ口座』は成行約定です。
即時約定 (プロ口座) |
成行約定 (スタンダード/スタンダードセント/ ロースプレッド/ゼロ口座) |
リクオートあり | リクオートなし |
約定は価格の可用性に依存する | 約定が保証される |
スリッページなし | スリッページあり |
即時約定のプロ口座であれば、発注時の価格と実際に約定する価格に乖離が発生する値動きの場合、約定せずにリクオートが発生します。
その反面、発注時の価格よりも不利な価格で約定することがないというメリットがあります。
スリッページが発生してもサクサク約定させたい方は、『成行約定』の方が適性があります。
事前発注が多い方やスリッページを嫌う方は『プロ口座』の方が適性があります。
なお、プロ口座でも仮想通貨のトレードは『成行約定』で行われます。
スプレッド/取引コスト
取引コストの形態も口座タイプによって異なります。
ロースプレッド口座とゼロ口座は取引手数料が発生する口座タイプです。
手数料無料 | 手数料あり |
スタンダード口座 | ロースプレッド口座 |
スタンダードセント口座 | ゼロ口座 |
プロ口座 |
ロースプレッド口座の取引手数料は、片道最大で3.5ドルという上限値があります。
ゼロ口座口座の取引手数料は、片道0.2ドル以上で上限値の設定はなしという違いがあります。
取引量の多い主要通貨ペアを抽出し、比較しやすいように並べてみました。
クロス円の通貨ペアは『1ドル=130円』として概算値ですが、1ドルの手数料を0.13pipsとして補正して表内の下段に記載しています。
スタンダードセント口座のスプレッドは多くの銘柄でスタンダード口座と共通です。
銘柄 | スタンダード口座 | プロ口座 | ロースプレッド | ゼロ |
USD/JPY | 1.1 | 0.7 | 0+7ドル | 0+7ドル |
0.91 | 0.91 | |||
EUR/USD | 1 | 0.6 | 0+7ドル | 0+7ドル |
0.7 | 0.7 | |||
EUR/JPY | 1.9 | 1.2 | 0.3+7ドル | 0+10ドル |
1.21 | 1.3 | |||
GBP/USD | 1.2 | 0.7 | 0.1+7ドル | 0+9ドル |
0.8 | 0.9 | |||
GBP/JPY |
2 | 1.3 | 0.3+7ドル | 0+15ドル |
1.21 | 1.95 | |||
AUD/USD | 1.4 | 0.9 | 0.3+7ドル | 0+10ドル |
1.0 | 1.0 | |||
AUD/JPY | 2.1 | 1.3 | 0.4+7ドル | 0.1+9ドル |
1.31 | 1.27 | |||
NZD/USD | 2 | 1.2 | 0.5+7ドル | 0+13ドル |
1.2 | 1.3 | |||
NZD/JPY | 2.9 | 1.8 | 0.8+7ドル | 0+15ドル |
1.71 | 1.95 | |||
USD/CAD | 2.1 | 1.3 | 0.4+7ドル | 0+10ドル |
1.1 | 1.0 | |||
CAD/JPY |
3.8 | 2.3 | 1.2+7ドル | 0.8+10ドル |
2.11 | 2.1 | |||
USD/CHF | 1.4 | 0.9 | 0.2+7ドル | 0+9ドル |
0.9 | 0.9 | |||
CHF/JPY | 2.7 | 1.7 | 0.7+7ドル | 0+10ドル |
1.61 | 1.3 | |||
EUR/GBP | 1.6 | 1 | 0.4+7ドル | 0+18ドル |
1.1 | 1.8 | |||
EUR/AUD |
2.3 | 1.4 | 0.4+7ドル | 0+11ドル |
1.1 | 1.1 |
最も取引コストが安いのは『プロ口座』です。
僅差で『ロースプレッド口座』『ゼロ口座』が同水準です。
スタンダード口座のスプレッドが最も広くなっています。
プロ口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座の取引コストの優劣は、投資商品によって異なります。
Exness公式サイト内で無料で利用できる『投資計算機』で銘柄毎に比較ができます。
【口座タイプ】【口座通貨】【金融商品】【ロット】【レバレッジ】の5項目を入力して、計算ボタンを押すだけで【必要証拠金】【スプレッド】【手数料】【ロングスワップ】【ショートスワップ】【pip値】が分かります。
『自分が最もよく取引する銘柄はどの口座タイプが優れているのか?』を確認したい時などに便利なツールなので、活用してみてください。
もちろん無料です。
また、アカウントを持っていない方でも利用できます。
Exness公式サイト内の『ツール』にあります。
投資商品
Exnessで取引可能な投資商品が全てトレードできるのは『スタンダード口座』と『プロ口座』の2種類です。
スタンダードセント口座は、36種類の投資商品しかトレードできません。
『ロースプレッド口座』『ゼロ口座』は、為替、貴金属、インデックス、仮想通貨において、トレードできない投資商品があります。
公式サイト:https://www.exness.com/
Exness(エクスネス)口座タイプの特徴とおすすめトレーダータイプ
本項では、Exnessの口座タイプの特徴を抽出し、おすすめトレーダータイプをまとめました。
スタンダード口座
スタンダード口座の特徴は以下の通りです。
- 全ての投資商品が取引可能
- 初回入金額10ドルからOK
- リクオートなし
- Exnessに登録するとMT5のスタンダード口座が自動で作成される
- Exnessの標準口座であり一番人気の口座タイプ
スタンダード口座は、Exnessで取引可能な全ての投資商品が取引できます。
初回入金額も10ドルからOKというハードルの低さです。
スプレッド面では、プロフェッショナル口座よりも広いスプレッドですが、他の海外FX業者のスタンダード口座と比較すると十分に狭いです。
レバレッジ無制限も利用できますし、ロスカット水準は0%です。
スワップフリー投資商品も多く、スタンダード口座でもExnessの強みを実感できます。
Exnessを初めて利用する方にまず試していただきたい口座タイプです。
スプレッドの影響をあまり受けない低頻度のトレードスタイルの方であれば、プロフェッショナル口座ではなく、スタンダード口座でも長期利用に値する魅力的なトレーディング環境です。
取引頻度の低いデイトレーダー
スイングトレーダー
スタンダードセント口座
スタンダードセント口座の特徴は以下の通りです。
- 最小発注ロットは10通貨
- 初回入金額10ドルからOK
- リクオートなし
- 投資商品は為替34種類/貴金属2種類のみ
- 最大ポジション数は1000
- MT4のみ(MT5利用不可)
- 口座通貨はドル(日本円不可)
- デモ口座作成不可
スタンダードセント口座は、FXビギナー向け、投資ビギナー向けという口座スペックです。
1ロット=1,000通貨となっており、最小で10通貨からトレードできます。
ただし、投資商品が少なく、MT5は利用できません。
口座通貨もドルのみであり、円は利用できません。
上記のデメリットはありますが、少ない通貨単位からトレードを始めたいFXビギナーの方には利用価値があります。
投資未経験者
プロ口座
プロ口座の特徴は以下の通りです。
- 全ての投資商品が取引可能
- 初回入金額1,000ドル
- リクオートありスリッページなし
- 手数料なしでスプレッドが狭い
プロ口座は、Exnessで取引可能な投資商品が全てトレードできます。
初回入金額1,000ドルという縛りが唯一の利用条件です。
この条件を許容できれば、プロ口座はスタンダード口座の完全上位互換です。
スタンダード口座よりもグッと狭いスプレッドでトレードできます。
取引コスト面では【スプレッドのみ手数料なし】というシンプルでわかりやすいのも良い点です。
約定方式は『即時約定』である点が特徴です。
リクオート(再承認)が発生する反面、スリッページは起こりません。
発注画面の価格と約定時点の価格に乖離が発生した場合、リクオートが発生する仕様になっているので、不利な価格で約定することがない点がメリットです。
プロ口座の最大の強みはスプレッドの狭さです。
全投資商品において、非常にスプレッドが狭く、他の海外FX業者と比較しても圧倒的に優位性のあるスプレッド設定です。
さらに、レバレッジ2,000倍、ロスカット水準0%の口座スペック、スワップフリーで取引可能となっており、Exnessの強みをわかりやすく体感できる口座タイプです。
低スプレッドのトレーディング環境は、スキャルピングトレーダーの方はもちろん、デイトレーダー、スイングトレーダーにとってもメリットがあります。
スリッページなしでトレードしたい方
幅広い投資商品をトレードする方
スイングトレーダー
ゼロ口座
ゼロ口座の特徴は以下の通りです。
- プロ口座よりも取引できる商品数が少ない
- 初回入金額1,000ドル
- リクオートなしスリッページあり
- 取引量の上位30種類の投資商品がゼロスプレッド+手数料で取引できる
- 手数料は片道0.2ドル以上
取引量の上位30銘柄のスプレッドが1日の95%の時間ゼロスプレッドになるのが最大の特徴です。
ほぼ手数料のみで取引できます。
つまり(人気銘柄に限られますが)ほぼ固定スプレッドの元でトレードができる点が大きなメリットです。
取引コストはプロ口座と同程度の安さです。
プロ口座は変動スプレッドなので、ボラティリティによってスプレッドが変動しますが、ゼロ口座であれば、上位30銘柄はほぼ固定スプレッドになるので安定した取引コストでトレードできます。
かつ、リクオートが発生しないので、自分のタイミングでサクサク約定させられます。
安定した取引コストでトレードしたいスキャルピングトレーダーの方に最も適性がある口座タイプです。
上位30銘柄は、定期的に入れ替えられますが、記事執筆時点の銘柄は以下の通りです。
また、上位30銘柄以外の銘柄についても、取引時間の50%においてゼロスプレッドになる銘柄が多数あります。
ゼロスプレッドの銘柄については、Exness公式サイトにて確認できます。
リクオートなしでトレードしたい方
取引量の上位30種類のトレード中心の方
ロースプレッド口座
ロースプレッド口座の特徴は以下の通りです。
- プロ口座よりも取引できる商品数が少ない
- 初回入金額1,000ドル
- リクオートなしスリッページあり
- 低スプレッド+手数料(片道最大で3.5ドル)で取引
ロースプレッド口座は、プロ口座とゼロ口座の中間に位置する口座タイプです。
プロ口座ほどボラティリティによるスプレッドの変動の影響は受けませんが、ゼロ口座ほど取引コストが固定されません。
取引コストの安定性という面ではバランスの良い口座タイプです。
ゼロ口座と同様、リクオートは発生しない約定方式なので、自分のタイミングでサクサク約定させたいスキャルピングトレーダーの方に適性があります。
上位30銘柄に限らず、幅広い銘柄をトレードする方にはロースプレッド口座はおすすめできます。
リクオートなしでトレードしたい方
安定した取引コストでトレードしたい方
Exness(エクスネス)の口座タイプ・まとめ
Exnessの口座タイプは5種類ありますが、スタンダードセント口座は、完全ビギナー向けという位置づけなので、除外すると、実践的な口座タイプは4種類です。
スタンダード口座からExnessというブローカーのトレーディング環境を試し、慣れてきたら『プロフェッショナル口座』の3種類からあなたにとって最適な口座タイプに移行するのが王道です。
プロフェッショナル口座の3種類の内、最も安定するのは『プロ口座』です。
口座タイプの選択に迷う場合は、デモ口座で使用感を試してみるの良いと思います。
筆者自身は、スタンダード口座を1カ月ほど利用してから『プロ口座』に切り替えました。
スタンダード口座でも「良い取引環境だなー」という感想でしたが、プロ口座のトレーディング環境は衝撃的でした。
今まで見たことのない1ケタのスプレッドがMT5の気配値画面に並んでおり「ホントにこんな低スプレッドで取引しちゃっていいの?」という不思議な感覚になったのを覚えています。
Exnessのトレーディング環境は、あなたの収支を伸ばす起爆剤になる可能性があります。
本記事を参考にして、あなたにとって最適な口座タイプを選択していただければ幸いです。
公式サイト:https://www.exness.com/
▼Exnessの口座タイプ以外の総合情報はこちら
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